アップル、iPhone Xの量産をいまだ開始できず 生産にさらなる遅れ

アップル、iPhone Xの量産をいまだ開始できず 生産にさらなる遅れ

iPhone Xの生産の遅れは度々報じられてきましたが、アップルはいまだiPhone Xの量産を開始しておらず、10月中旬までずれ込む可能性があるようです。

レイモンド・ジェームスのアナリスト、クリストファー・カソ氏は20日、投資家向けのレポートの中で、iPhone Xの量産の開始時期が最終的に10月半ばまでずれ込む可能性があるとの見解を示しました。

カソ氏はこの1週間、アジアのサプライヤとのミーティングを重ね、その中でiPhone Xの量産がまだ開始されていないことを確認したとのこと。そして、量産の開始時期が、6月末時点の予測より2か月以上、8月の予測より1か月以上遅い、10月半ばになる可能性が高いことを明らかにしました。

KGI証券のミンチー・クオ氏は、量産開始時のiPhone Xの1日の生産台数を10,000台程度と予測しています。つまり、11月3日に発売が開始されても実際に手元に届くまでにはさらに時間がかかり、予約のタイミングによっては2018年にまでずれ込む可能性もあります。

同氏はまた、iPhone X待ちのユーザーが相当数いるため、iPhone 8の予約は例年と比べると「弱い」と指摘しています。実際、iPhone 8の発売日を迎えた22日時点、ドコモオンラインショップでは、iPhone 8 Plus 64GB(スペースグレイ)モデルが「在庫あり」となっています。

Source:9to5Mac

【チェック!】iPhoneの買い替え前に準備すること「5つ」

【チェック!】iPhoneの買い替え前に準備すること「5つ」

iPhoneの新機種発売や割賦契約の終了など、iPhoneの買い替え(機種変更)を検討するとき、機種を手にする前にデータ移行の準備をすることが重要です。

今まで使っていたiPhoneから新しいiPhoneに買い替える前に準備したい「5つ」の項目をまとめました。iPhoneを買い替え予定の方は予習しておきましょう!

①利用中のiPhone内のデータを整理する
新しいiPhoneにデータ移行する際に必ずとっておきたいのが、今まで利用していたiPhone内のデータのバックアップです。

iOS11からは、古い端末と新しく利用する端末を近づけるだけでデータの移行などのセットアップができる「自動セットアップ」機能が利用できますが、移行するデータが膨大だと、セットアップ作業にも時間がかかります。ですのでバックアップをとる前に、不要なデータを整理してスムーズに移行できるよう準備しましょう。

iPhone内のストレージ容量を確認する

データの整理を行うには、利用中のiPhone内にどんなデータがどの程度あるかを確認しましょう。設定アプリから、本体ストレージの利用できる最大容量、使用中の容量、空き容量のほか、どのアプリがどの程度ストレージ容量を消費しているかがわかります。

購入予定の新しいiPhoneのストレージ容量が、今まで利用していたiPhoneの容量よりも小さい場合は特に注意しましょう。もう使っていないアプリについては、保存しておきたいデータが残っている可能性もありますので、アプリごと必要なデータも削除しないよう注意しながら整理します

②利用中のiPhoneのバックアップを作成する
今使っているiPhone内のデータ整理が完了したら、次は買い替え前にバックアップをとる作業です。

iPhone内のデータをバックアップするには、iPhone本体の操作でできる「iCloudバックアップ」と、パソコンにインストールしたソフトiTunesを使う「iTunesバックアップ」の2つの方法があります。自分に合った方法を選択しましょう。

iTunesでバックアップをする場合は、iPhone内のデータをパソコン内に保存する仕組みのため、パソコンのハードディスクの空き容量を充分に確保してから行いましょう。

iCloudへのバックアップを選択する際はストレージ容量に注意しましょう。無料で利用できるiCloudのストレージ容量は5GBまでとなっており、iPhone内のすべてのデータをバックアップすることは容量に収まらない可能性があります。この場合は、バックアップするデータを取捨選択するか、月額課金制となりますが、iCloudのストレージ容量を購入することも選択肢の一つです。

バックアップをとる際は「暗号化」する

バックアップを取るときは「暗号化」したバックアップを作成することが重要です。iCloudでのバックアップの場合はデフォルトで暗号化設定になっていますが、iTunesでバックアップをとる場合は暗号化するチェックを有効にします。

暗号化されたバックアップは通常のバックアップとは違い、「保存したパスワード」「Wi-Fi設定」「ウェブサイトの履歴」「ヘルスケアデータ」などのデータも保存します。またメッセージアプリ「LINE」のトーク履歴なども引き継げるようになります。

ただし、バックアップ作業に通常より時間がかかることと、バックアップデータから復元する際に専用のパスワードが必要となります。この専用のパスワードは、暗号化の解除にも利用します。

このパスワードを忘れてしまうと、バックアップを復元できなくなってしまうほか、iPhoneのデータを消去して新しいデバイスとして設定するしか、バックアップの暗号化を解除する方法がないため、注意が必要です。

もし暗号化されたバックアップをとったあと、バックアップのパスワードを忘れてしまった際、iPhoneのデータの消去をしたくない場合は、回避策としてiCloudバックアップでバックアップを作成・復元しましょう。

③LINEアカウントの引き継ぎ設定をする
メッセージアプリ「LINE」を利用している場合は、これまで利用していたLINEアカウントを新しいiPhoneに引き継ぐために、あらかじめメールアドレスを登録しておく必要があります。購入したスタンプなどを新しいiPhoneに持ち越すには、メールアドレス登録が必須となりますので注意しましょう。

また大事なトーク履歴などを残したい場合は、トーク履歴を引き継ぐ方法も事前にチェックしておきましょう。データ引き継ぎの準備をしないまま新しいiPhoneで操作すると、友だち情報やトーク履歴などがすべて失われる場合もあります。

④ゲームアプリのデータ引き継ぎ準備をする
iPhoneでゲームアプリを遊んでいる場合は、各ゲームアプリのデータ引き継ぎ方法に応じた準備が必要です。各ゲームアプリでは、セーブデータを遊んでいるiPhoneユーザーの端末内に保存するもの、ゲームを提供しているサーバー側に保存するもの、など、ゲームによってセーブデータの管理方法や引き継ぎ方法が異なります。

正しい手順で引き継ぎ作業を行わないと、今まで遊んでいたデータが消えてしまう場合もあるため、新しいiPhoneに移行したいアプリがある場合は必ずチェックしておきましょう。こちらの記事では人気ゲームアプリの引き継ぎ方法を解説しています。

⑤ケースや液晶保護シートなど、アクセサリの準備をする
最後に、新しいiPhoneを購入する際は、ケースや液晶保護シートなどそのiPhoneにあったアクセサリを準備しましょう。Apple純正アクセサリは、各iPhoneのサイズやデザインに対応した製品を販売しています。購入するiPhone用の製品を購入しましょう。

Apple製以外にも、多くのサードパーティ製アクセサリが発売されます。ただし注意点として、サードパーティ製アクセサリには、新しいiPhoneの発売よりも早く販売されるケースもあります。なかにはiPhone発売前のリークに基づいた設計図などをもとにした製品もあるため、サイズやボタンの位置などが異なる場合もあります。注意しましょう。

またiPhoneシリーズ初のワイヤレス充電対応となるiPhone8、iPhone8 Plus、iPhone Xに買い替える場合は、Qi(チー)規格のワイヤレス充電器も準備しましょう。iPhone8/8 Plus、iPhone Xともにワイヤレス充電器は別売りとなっており、これらの端末でワイヤレス充電を利用したい場合は、規格に準拠したサードパーティ製充電器を使用することになります。

※iPhoneの使い方をチェックしよう
新しいiPhoneに買い替えたとき、今まで使っていたiPhoneとボタン配置などが異なる場合は、その使い方に戸惑うこともあるでしょう。iPhoneは説明書が要らないほど操作が簡単であることを売りにした製品ですが、基本的な操作はすぐに取得できても、知らない限りはずっと知らないままの便利な機能も多く搭載されています。

iPhone Maniaが開設した「徹底解説!iPhoneの使い方」では、iPhoneを使う上で困りがちな基本操作や使い方のほか、知っておくとより便利にiPhoneを活用できるテクニック、トラブルが起きたときの対処方法などを詳しく解説しています。新しいiPhoneに買い替えたあとも快適に利用できるよう、チェックしておきましょう!

iPhone Xの入手が困難になる3つの理由

iPhone Xの入手が困難になる3つの理由

今年の新型iPhoneは、9月22日にiPhone8/8 Plusが、11月に有機EL(OLED)ディスプレイを搭載しデザインが刷新されたiPhone Xが発売されます。特に、iPhone Xは入手困難になることが確実視されています。

なぜ、毎年売れるとわかっているのに新型iPhoneは品薄になるのでしょうか?米メディアWall Street Journalが、その理由を考察しているのでご紹介します。

以前から品薄が予測されてきたiPhone X

事前に予測されていたとおり、iPhone8/8 Plusは比較的安定して供給されるのに対し、iPhone Xが品不足になることは確実視されています。

毎回、新製品発売のたびに品薄になるのは、Appleによる計算され尽くした話題作りなのでしょうか?

Wall Street Journalによると、その理由は大きく分けて以下の3つです。

理由1:需要予測が立てにくい

発売前に予約期間を設けるシステムは、Appleのような製造業にとって、需要を予測するための重要な情報源となります。

しかしiPhone Xのように、価格が大幅に値上げされ、前例となるデータがない場合には、需要を予測するのは非常に困難になります。

さらに今年は、iPhone XとiPhone8/8 Plusが同時期に発売されるのに加えて、既存のiPhone SE、地域によっては値下げして販売継続となるiPhone6s/6s Plus もあるので、事態は一層複雑で、需要予測を立てるのはさらに難しくなるようです。

理由2:Appleの完璧主義

共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏がそうであったように、Appleは製品の品質やデザインに完璧主義を貫くことで知られます。

完璧な製品を目指すが故に、Appleは製品の設計を突然変更することが多いことでも知られています。

数多くの部品が組み立てられて成り立つiPhoneなどの製品では、ネジ穴の位置をほんの少し変えるだけで、製造プロセスのあちこちに影響が出ます。

iPhone Xのような新デザインの製品は、直前での設計変更が相次ぐため、本格的な量産に着手できるのが遅くなる傾向があるようです。その一方、iPhone8/8 Plusのような、既存の設計を引き継ぐ製品では発売当初から十分な出荷数量を確保できることが多くなります。

理由3:部品不足

iPhone Xは、NAND型フラッシュメモリとOLEDディスプレイという重要部品の品不足の影響を受けると見られます。

NAND型フラッシュメモリについては、ニンテンドーSwitchを発売した任天堂とAppleの奪い合いになっているとも言われています。

iPhone Xに搭載されるOLEDディスプレイは、現在は世界最大の製造能力を持つSamsungの独占供給となっていますが、AppleとしてはLGなど他サプライヤーからの調達を増やすための投資も始めていると伝えられています。

iPhone Xの入手、10月27日の予約開始直後が勝負か

iPhone Xは、2014年以来のデザイン刷新モデルであり、10周年記念モデルということもあり、世界的に注目を集めています。

その一方で、上記のような理由から、発売当初は相当な品薄状態が続くことが確実視されていますので、確実に入手したい方は、10月27日の予約受付開始と同時に予約して、入荷連絡を楽しみに待つ、というのが良さそうです。

Source:Wall Street Journal

iPhone X待ちがiPhone8の予約に影響、WatchのLTEモデルは大人気

iPhone X待ちがiPhone8の予約に影響、WatchのLTEモデルは大人気

iPhone8/8 Plusの予約がスタートし、出荷準備が始まっていますが、著名アナリストは10月27日に予約が始まるiPhone Xの影響で例年ほど予約に勢いがないと述べています。

iPhone X需要がiPhone8の予約を減らしている

今回のiPhone8/8 Plus/Xでも多くの予想を的中させたKGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏によれば、例年であれば新型iPhoneは、予約しても9月中には受け取れない人が多くを占めるのが、今年はアメリカでは、発売日の22日(金)からその週末にかけて受け取れる見通しの人が大半を占めるようです。

クオ氏は、これはiPhone Xへの期待が高いためで、iPhone X待ちの人々が多いからだろうと見ています。しかしiPhone Xは11月3日まで発売されないため、Appleの10月〜12月の四半期業績に影響が出る可能性があります。

最初は供給が少なく需要が高いため、新型iPhoneの予約受付が始まってから実際に出荷されるまで、3〜6週間かかるのが通例だ。しかし当社の最新調査によれば、iPhone8は1〜2週間で出荷されるようだ。iPhone X需要がiPhone8の予約を減らしているのだと思う。

一方iPhone8/8 Plusと同時に予約開始されたApple Watch Series 3については、GPS + Celluarモデルが予想をはるかに上回る人気だとクオ氏は述べています。その理由のひとつが、GPSのみのモデルとの価格差が、9,000円程度に抑えられているためではないかとしています。

メディアイベントの前、我々はGPS + Cellular版の比率は30〜40%だろうと予測していた。しかし予約サイトを見ると、同版の出荷はGPSのみのバージョンよりもずっと日数がかかると記されている(発売日から3〜4週間)。GPS + Cellular版の比率は80〜90%ではないかと見ている。

と述べ、現在は予約の大半がLTE通信対応版だと見積もっています。

Source:MacRumors

MasterCard幹部に聞いてみた〜iPhone Xで決済はどう変わるのか?

MasterCard幹部に聞いてみた〜iPhone Xで決済はどう変わるのか?

12日に発表されたiPhone Xには、Face IDという、顔全体に赤外線ドットをあて、それを深度センサーで分析することにより本人認証を行う新技術が搭載されています。印メディアNDTVのガジェット専門部門であるGadgets 360は、iPhone Xがもたらしうる決済方法の変化について、MasterCardの幹部たちにインタビューを行いました。

生体認証はこれから伸びる

「生体認証は決済において非常に重要な役割を果たすだろう」と語る、MasterCardのプロダクトマネジメント部門のヴァイスプレジデントであるポール・ベイカー氏は、Samsung Galaxy S8などに搭載されている虹彩認証や指紋認証は、パスワードに比べてより直感的であると主張します。

Appleが提供する決済サービスであるApple Payでは、Face IDの認証技術がさっそく使用されると見られていますが、実はMasterCardもすでに昨年、Selfie Pay(自撮り決済)なるものを導入しており、カードを差し込んだ後PINナンバーを入れる代わりに、顔をカメラに向けてまばたきを1回することで認証を済ませることができるといいます。

ベイカー氏によると、「まばたきは生きていることの証明になる」とのことで、眠っている人の顔を使ったり、印刷した写真でシステムをだますことなどを防げるそうです。

iPhone XのFace IDで生体認証による決済が普及する

MasterCardが提供するSelfie Payの最大の問題は、認知度が非常に低いことであり、今のところニッチ市場としてやっていくのが精一杯とのことです。


「iPhone XのFace IDは、生体認証による決済をメジャーな領域まで押し上げる可能性がある」とセキュリティ部門のヴァイスプレジデントであるヨハン・ガーバー氏は期待を込めて語ります。

「生体認証センサーは端末ごとに異なるので、多様なデバイスをできるだけ広くカバーする製品を作っていきたい」と先述のベイカー氏は続けます。

指紋認証のついたクレジットカードも開発

MasterCardは、デバイス上の指紋認証を超え、クレジットカード自体に指紋認証機能が埋め込まれているカード技術の開発を行っています。

2017年上半期に発表された指紋認証カードは、従来のクレジットカードと厚さはまったく同じで、カードを機械に差し込んだ後、カード上で指紋認証を行うことができます。

Source:Gadgets 360