11月3日に発売されるはずのiPhone Xをすでに操作している光景が韓国で激写され、話題を集めています。中国を中心に出回っているクローン(形だけを似せた偽物)とは異なり、実際にiOSと思わしきUIが画像から確認できます。
先日の発表会で、iPhone Xの基本的な機能やスペックが明らかになりましたが、実際に手に取って操作ができたのは、関係者を除けば、イベント当日に赴いたジャーナリストだけです。
しかし、発売前のiPhone Xをさも当たり前のように操作している人物が、韓国・ソウルの地下鉄で撮影されています。
韓国メディアInsightに画像を寄せた人物によると、目撃したのは9月28日の夕方で「ディスプレイはとても綺麗で、はっきりと近くで見た」とのこと。さらに男性は「iPhoneのカレンダーでスケジュールを作成しており、彼の知り合いとメッセージで連絡を取り合っていた」そうです。
確かに激写された画像をみると、iOSのメッセージらしきアプリでやり取りしている様子が確認できます。
考えられる可能性は2つです。
1つは、すでにiPhone Xが限られたユーザーの間で出回っているというケースです。
発売前に販売代理店が入手して画像を公開することはありますが、さすがに1カ月前(さらに本格的な量産がなされているかも怪しい)とあっては、ショップが入荷している公算は低いでしょう。
仮に本物だとした場合、組み立てを請け負うFoxconnから横流しされたか、あるいはHomePodのように初期ユニットがテスト使用されているのだと思われます。
もう1つは、iPhone Xに外見だけ似せたクローン端末というケースです。
通常であれば、こちらの説を採りたくなるところですが、外観を似せることはできても、iOSの動作まで真似することは非常に難しいとされています。事実、300ドル(約33,000円)で購入できるiPhone Xのクローンは、見た目はそっくりでも、実際の機能は非常にお粗末なものでした。
世界的なニュースになってしまった以上、ことの真相を掴むには、もう1度持ち主に出会うしかなさそうです。