有機EL(OLED)ディスプレイを搭載したiPhone X(iPhone8)には、画面の焼き付きを防ぐための機能が搭載されていることがiOS11の解析から判明した、と米メディア9to5Macが報じています。
9月12日(日本時間では13日の午前2時)からのスペシャルイベントでの発表が確実視されるiPhone X(iPhone8)は、鮮やかな表示と低消費電力の両立が可能なOLEDディスプレイを搭載すると見込まれています。
OLEDは個々のピクセルが発光するため鮮明な表示が可能となる反面、バックライトの明かりで表示する従来型の液晶と比べ、同じ明るさで同じ色を表示し続けた場合、画面が焼き付きを起こしやすい弱点があるとされています。
流出したiOS11のGM(ゴールデンマスター)版のコードには「supports-burnin-mitigation」(焼き付き緩和のサポート)という記述があることから、iPhone XのOLEDディスプレイが焼き付くのを防ぐための機能が搭載されていると考えられます。
OLED搭載で先行するSamsungのスマートフォンは、個々のピクセルを微妙にずらすピクセルシフトという技術で、同じピクセルが同じ色を表示する時間を制限しています。
iPhone XのOLEDは、現在世界最大のOLED生産能力を誇るSamsungが独占供給しているものの、画面上部の3Dセンサー用の切り欠きを含む特殊な形状のため、歩留まり率が60%程度に伸び悩んでいると報じられています。
iPhone Xは、9月12日の発表後、15日(金)に予約受付開始、22日(金)に発売、という近年のスケジュールを踏襲して発売されると予測されています。しかし、9月末までの出荷台数は500万台にも届かない、と複数のアナリストが予測しており、発売後しばらくは入手困難な状態が続きそうです。
Source:9to5Mac